ミクロコスモス
魔女Ⅱ
~魔女Ⅱ~
そっと目を細めて、近くにいる2人を木の上から見下ろした。
自然と、唇が横に広がる。
ふぅん。
「どうやら今回は“特殊”みたいね。」
ここまで連れてくるなんて。
それに何より――
「“門(ゲート)”を開けるみたいだし。」
ふふふと無意識にこぼれる笑み。
あの旅人が探しているのは、門を開けるほどに重要なモノなのね。
何かしら。
一体それはなんなのかしら。
“案内人”が、ここまで連れて来て、門を開かせるまでのもの。
――門を開かなければ手に入らないもの。
「気になるわね。とっても。」
でも。