指切りげんまん
「指切りしよう
俺は必ず
帰ってくるから」


「うん
淋しくなったら
この公園にきて
清水くんを
感じながら
待ってる」


「うん」


小指と小指を
からめて
指切りげんまん

〝ずっとそばにいよう〟

改めて
約束した


学校に着くと
結花が
心配そうに
清水くんに
かけよる


そんな
結花をみると
胸がすごく痛む


海斗くんとのことも
このままに
しておけない


放課後に
きちんと
話しを
するつもり


私が
はっきり断れば
傷付けずに
すんだかも
しれないのにね



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