指切りげんまん
第⑦章・事故
清水くんも
私を
ぎゅって
抱きしめて
くれた

「大丈夫か?」


「うん
私の気持ちは
伝えてきた」


「そっかぁ
つらかっただろ」

そう言って
指で涙を
ふいてくれてる


そういうとこが
大好きなの


不思議と
清水くんに
ふれてると
不安な気持ちが
なくなるの


「結花は?」


「結花は
下駄箱にいるよ
今から
俺たちのこと
言うけど
大丈夫?」


清水くんが
私の顔を
心配そうにみてる

「うん
大丈夫」


緊張してきたな


結花が
悲しむ顔なんて
みたくないけど…

でも
言わなきゃ
ダメなんだよ


がんばれ
わたし!



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