届くことの無い想い。


飛斗。




俺が いよりを好きになったのは


いよりが 宏輝を好きになる


ほんの少し前。


幼馴染だから一緒に帰っている途中。


夕日に照らされている横顔が


あまりも美しかったんだ。


それでも、俺は


無理矢理 好きになって欲しくない。


君の幸せを願う。


それだけで いいんだ。


その幸せが 宏輝と付き合う事なら


苦しくったって、


泣いたって、それを


毎日 願い 生きてくよ。


君が 他の人に恋をしたことを


1番近くで 見ているのに。


どうして引けないんだろう。


俺は君を1番想っている。


そぅ思ってた。


でも、俺と同じくらい


君も 宏輝を想っているなら、


もぅダメだな。


そぅ 気がついたよ。


だから…


君が泣くなら飛んでいくし、


辛いなら 横で話を聞くから…


気持ちを言わないから…


もぅ少しだけ


もぅ少しだけ…


そばにいさせて。





君に恋に落ちた時から、


君の幸せしか願っていない。


俺は、君を 好きになって良かった。


この、


『届くことの無い想い』


は、きちんと 鍵をかけて


しまっておくね。


君を いよりを


誰よりも幸せにしてあげて?


それが俺の幸せ。



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