年下オトコたちの誘惑【完】
「お前、マジで覚えてろよ」
すっげぇ睨み…。泣く子も黙っちゃうよね、あれ。
「うーん、でも。わたし、ばばぁだから覚えてられるかなぁ?」
「テメッ…‼︎」
わっ…‼︎ぶたれる⁉︎
ライオン碧都が近付いてきて、右手を挙げた。それが、とてもスローモーションで見えた。
「あおちゃん‼︎」
「碧都‼︎」
と、同時にエロワンコとヤマネコなおちゃんの声が重なって聞こえた。
ぶたれると思ったわたしは、反射的に目をギュッと瞑ったんだけど…。
……あれ?全然痛みが来ない。どうして?
「……ぁ」
目を開けてみて、無意識に声が出た。
「あおちゃん‼︎」
「んだよっ‼︎」
「女の子に手あげちゃいけないって、教わらなかったの⁉︎」
エロワンコと、ヤマネコなおちゃんが、わたしの前に立って、ライオン碧都にぶたれないようにしてくれてた。
「コイツは、オンナじゃねぇだろ‼︎ば•ば•ぁ•だ‼︎」
カッチーン。そんな“ばばぁ”を強調しなくたって、よくない⁉︎確かにライオン碧都にしたら、わたしは、ばばぁかもしれないけども‼︎だからって強調するのは、いくらなんでも腹立つ‼︎
「そんなの関係ないでしょ‼︎」
え…?エロワンコ?
わたしが、一発何か言おうとした時。エロワンコが吠えた。この子、こんな風に怒ったりするんだ…。意外…。
「女の人は女の人でしょ⁉︎そんなことも分からないの、あおちゃんは‼︎」
「おい、しん。もう、やめとけ。なっ?」
鼻息荒く吠え続けたエロワンコに、ヤマネコなおちゃんが、あやすように宥めた。
「だって、なおちゃん‼︎あおちゃんヒドイよ‼︎あおちゃんは、もっと優しいのに、こんなあおちゃん、お姉さんが誤解しちゃうもん‼︎」
あー、エロワンコは、“あおちゃんは悪い人じゃない”って言いたいんだね。自分の友達だもんね、そう思われたいのは普通のことだよね。
すっげぇ睨み…。泣く子も黙っちゃうよね、あれ。
「うーん、でも。わたし、ばばぁだから覚えてられるかなぁ?」
「テメッ…‼︎」
わっ…‼︎ぶたれる⁉︎
ライオン碧都が近付いてきて、右手を挙げた。それが、とてもスローモーションで見えた。
「あおちゃん‼︎」
「碧都‼︎」
と、同時にエロワンコとヤマネコなおちゃんの声が重なって聞こえた。
ぶたれると思ったわたしは、反射的に目をギュッと瞑ったんだけど…。
……あれ?全然痛みが来ない。どうして?
「……ぁ」
目を開けてみて、無意識に声が出た。
「あおちゃん‼︎」
「んだよっ‼︎」
「女の子に手あげちゃいけないって、教わらなかったの⁉︎」
エロワンコと、ヤマネコなおちゃんが、わたしの前に立って、ライオン碧都にぶたれないようにしてくれてた。
「コイツは、オンナじゃねぇだろ‼︎ば•ば•ぁ•だ‼︎」
カッチーン。そんな“ばばぁ”を強調しなくたって、よくない⁉︎確かにライオン碧都にしたら、わたしは、ばばぁかもしれないけども‼︎だからって強調するのは、いくらなんでも腹立つ‼︎
「そんなの関係ないでしょ‼︎」
え…?エロワンコ?
わたしが、一発何か言おうとした時。エロワンコが吠えた。この子、こんな風に怒ったりするんだ…。意外…。
「女の人は女の人でしょ⁉︎そんなことも分からないの、あおちゃんは‼︎」
「おい、しん。もう、やめとけ。なっ?」
鼻息荒く吠え続けたエロワンコに、ヤマネコなおちゃんが、あやすように宥めた。
「だって、なおちゃん‼︎あおちゃんヒドイよ‼︎あおちゃんは、もっと優しいのに、こんなあおちゃん、お姉さんが誤解しちゃうもん‼︎」
あー、エロワンコは、“あおちゃんは悪い人じゃない”って言いたいんだね。自分の友達だもんね、そう思われたいのは普通のことだよね。