年下オトコたちの誘惑【完】
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あ、れ…。なんか手が温かいな…。誰かに優しく握られてる。
これは夢?それとも、現実?夢ならば、誰だろう…。
『杏』
あ、わたしの名前。この声は、碧都?すごく優しい声。
じゃぁ、手を握ってるのも碧都?目を開けて碧都だったら、いいのに。
そう思いながら、ゆっくりと重い瞼を開いてみた。
「やっぱり、碧都だった」
「は?んだよ、それ。大好きな悠太さんじゃなくて悪かったな」
悠太さん…?わたし悠ちゃんのこと、悠太さんなんて言ってないよね…?
っていうか、紹介もしてないと思うんだけど…。って、わたしまた寝てたの⁉︎
「あの…。わたしまた寝てたんだね、ごめん…」
「いや、別に。暇な時間帯だったし、いいんじゃねぇの」
「そっか…。って、なんか…聞いた?」
「なんか、ってなんだよ」
「いや、ほら…。わたしのこととか」
今まで会話のキャッチボールができていたのに、わたしが投げたボールを碧都は落とした。
「別に。なんも聞いてねぇよ」
ウソだ。絶対なにか聞いた。悠ちゃん、なにを言ったのよ‼︎
もしかして、あのこと碧都に言っちゃった…?
「でも碧都、」
「ほら、さっさと支度しろよ」
「いや、でも、」
「もうみんないねぇぞ」
「えぇっ⁉︎」
またわたし、何時間寝てたのよ…。これじゃぁ、お給料なんてもらえないね。
これは夢?それとも、現実?夢ならば、誰だろう…。
『杏』
あ、わたしの名前。この声は、碧都?すごく優しい声。
じゃぁ、手を握ってるのも碧都?目を開けて碧都だったら、いいのに。
そう思いながら、ゆっくりと重い瞼を開いてみた。
「やっぱり、碧都だった」
「は?んだよ、それ。大好きな悠太さんじゃなくて悪かったな」
悠太さん…?わたし悠ちゃんのこと、悠太さんなんて言ってないよね…?
っていうか、紹介もしてないと思うんだけど…。って、わたしまた寝てたの⁉︎
「あの…。わたしまた寝てたんだね、ごめん…」
「いや、別に。暇な時間帯だったし、いいんじゃねぇの」
「そっか…。って、なんか…聞いた?」
「なんか、ってなんだよ」
「いや、ほら…。わたしのこととか」
今まで会話のキャッチボールができていたのに、わたしが投げたボールを碧都は落とした。
「別に。なんも聞いてねぇよ」
ウソだ。絶対なにか聞いた。悠ちゃん、なにを言ったのよ‼︎
もしかして、あのこと碧都に言っちゃった…?
「でも碧都、」
「ほら、さっさと支度しろよ」
「いや、でも、」
「もうみんないねぇぞ」
「えぇっ⁉︎」
またわたし、何時間寝てたのよ…。これじゃぁ、お給料なんてもらえないね。