年下オトコたちの誘惑【完】
「杏ちゃん、ほらさっきのこと思い出してやってみぃ?」
「えっ…。あー、うん」
できることなら、やりたくなかった。何かこの人たち、怖いし…。
顔が怖いとかじゃないんだけど…。何となく、雰囲気が怖いというか…。
でも、仕事だしね…。やるしかないか、とレジ前に立った。
えっと、“タコ焼き二つ”って言ってたよね。
タコ焼きのキーボタンを探し、押そうとした時、楓に『待って』と止められた。
「これじゃないの…?」
「いいや、合ってるよ。ただね、二つの時。複数の時は、こうすると楽なんよ」
そう言うと楓は、操作方法を教えてくれた。『さっきのこと思い出してやってみぃ?』って言ったくせに‼︎イジメだ。
「なぁ?こうすると、楽やろ?」
「う、うん」
確かに早いと思う。二回、三回押すよりは、数字を押して×(かける)を押して商品を押す。
確かに、確かに早いんだけど。楓、気付いてるっ⁉︎
この人たち、あまり穏やかじゃないんだってば‼︎
「じゃぁ、やってみ?」
「あっ、うん」
早くしなきゃ‼︎怒ってるよ、絶対‼︎
でも、そう思えば思うほど気持ちが焦ってしまい、せっかく楓に聞いた操作方法が全てぶっ飛んでしまった。
「えっ…。あー、うん」
できることなら、やりたくなかった。何かこの人たち、怖いし…。
顔が怖いとかじゃないんだけど…。何となく、雰囲気が怖いというか…。
でも、仕事だしね…。やるしかないか、とレジ前に立った。
えっと、“タコ焼き二つ”って言ってたよね。
タコ焼きのキーボタンを探し、押そうとした時、楓に『待って』と止められた。
「これじゃないの…?」
「いいや、合ってるよ。ただね、二つの時。複数の時は、こうすると楽なんよ」
そう言うと楓は、操作方法を教えてくれた。『さっきのこと思い出してやってみぃ?』って言ったくせに‼︎イジメだ。
「なぁ?こうすると、楽やろ?」
「う、うん」
確かに早いと思う。二回、三回押すよりは、数字を押して×(かける)を押して商品を押す。
確かに、確かに早いんだけど。楓、気付いてるっ⁉︎
この人たち、あまり穏やかじゃないんだってば‼︎
「じゃぁ、やってみ?」
「あっ、うん」
早くしなきゃ‼︎怒ってるよ、絶対‼︎
でも、そう思えば思うほど気持ちが焦ってしまい、せっかく楓に聞いた操作方法が全てぶっ飛んでしまった。