彼氏人形(ホラー)
蒼太は豪快食べっぷりに目を丸くし、それして「おいしかった?」と、微笑んだ。


あたしが頷き、ナフキンを手に取る。


すると蒼太がスッとあたしの顔へ手を伸ばしてきたのだ。


今度は一体なに?


と思っていると、あたしの口元についてパスタのクリームを指先でスッとぬぐったのだ。


その自然な動きにドキンッと心臓が高鳴る。


「蒼太君、なかなかやるわね」


実紗が関心したようにそう呟いたのだった。
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