彼氏人形(ホラー)
蒼太の思い出
部屋で彼氏が待っていると思うと、食事中もお風呂に入っているときも、自然と鼻歌がこぼれた。
蒼太のあの笑顔を思い出し、クスッと笑う。
そんなあたしを見てお母さんは怪訝そうな表情を浮かべていたけれど、あたしはそれに気が付かないふりをした。
彼氏人形は夜の内に自然充電されるのだと、藤井さんから聞いていた。
人間と同じで目を閉じて眠ることで、体力を回復するらしい。
特別な燃料もいらないし、電気もつかわない。
エコで便利なアンドロイドだと言っていた。
あたしは濡れた髪をタオルドライしながら階段を上がる。
お風呂のあとはいつもリビングでダラダラとテレビを見ているあたしが、すんなり2階へあがって行くので、両親は目をパチクリさせていた。
蒼太のあの笑顔を思い出し、クスッと笑う。
そんなあたしを見てお母さんは怪訝そうな表情を浮かべていたけれど、あたしはそれに気が付かないふりをした。
彼氏人形は夜の内に自然充電されるのだと、藤井さんから聞いていた。
人間と同じで目を閉じて眠ることで、体力を回復するらしい。
特別な燃料もいらないし、電気もつかわない。
エコで便利なアンドロイドだと言っていた。
あたしは濡れた髪をタオルドライしながら階段を上がる。
お風呂のあとはいつもリビングでダラダラとテレビを見ているあたしが、すんなり2階へあがって行くので、両親は目をパチクリさせていた。