彼氏人形(ホラー)
あたしは背中に汗が流れて行くのを感じた。


今日1日蒼太と2人きり。


昨日みたいなことが起こったらどうしよう、という不安が一気に押し寄せてくる。


あたしは蒼太と少し距離を置いてベッドから起き出した。


「あたし着替えるから、蒼太は外で待っていて?」


「うん。わかったよ」


あたしの言葉に素直に従う蒼太。


あたしは蒼太の後ろ姿を見送り、部屋から完全に出てしまうと少し安堵したのだった。
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