彼氏人形(ホラー)
☆☆☆
ゲームセンターは休日の学生や子供連れでごった返していた。
あたしと実紗は人の間を縫うようにして進んでいく。
「ストレス発散にはこれでしょ」
そう言い、あたしはもぐらたたきの前で立ち止まった。
小さな子供が好きそうなゲームだけれど、やつあたりをするにはちょうどいい。
最初渋っていたいた実紗だけれど、いざ初めてみれば楽しいのか、何度も繰り返しゲームを始めてしまった。
途中まで実紗のゲームを後ろから眺めていたあたしだけれど、さすがに飽きてきて近くのゲームへと移動した。
UFOキャッチャーには沢山のぬいぐるみが積まれていて、見ているとぬいぐるみが苦しんでいるように見えてくる。
そっとゲームのガラスに手を触れて犬のぬいぐるみを見つめる。
縫い目はとても乱雑になっていて、ところどころほつれて見える。
目の位置も鼻の高さもバラバラで統一感がなく、ボタンの目がとれかけている犬もいる。
そんな光景を見ていると、あたしは【ドールハウス】で売られているパーツを思い出した。
ゲームセンターは休日の学生や子供連れでごった返していた。
あたしと実紗は人の間を縫うようにして進んでいく。
「ストレス発散にはこれでしょ」
そう言い、あたしはもぐらたたきの前で立ち止まった。
小さな子供が好きそうなゲームだけれど、やつあたりをするにはちょうどいい。
最初渋っていたいた実紗だけれど、いざ初めてみれば楽しいのか、何度も繰り返しゲームを始めてしまった。
途中まで実紗のゲームを後ろから眺めていたあたしだけれど、さすがに飽きてきて近くのゲームへと移動した。
UFOキャッチャーには沢山のぬいぐるみが積まれていて、見ているとぬいぐるみが苦しんでいるように見えてくる。
そっとゲームのガラスに手を触れて犬のぬいぐるみを見つめる。
縫い目はとても乱雑になっていて、ところどころほつれて見える。
目の位置も鼻の高さもバラバラで統一感がなく、ボタンの目がとれかけている犬もいる。
そんな光景を見ていると、あたしは【ドールハウス】で売られているパーツを思い出した。