あの日あの時...あの場所で
「圭吾には悪いけど、今を変えるつもりはないんだよね」
二本の指で連絡先の書かれた紙をヒラヒラと振る。
だけど....私は気付いてなかった。
柊に会ったあの瞬間から、私の日常が変わり始めていた事に。
そしてもう私が望もうが望まなかろうが、変わり始めた日常を止めることが出来ないと言うことに。
それを知るのは近い未来。
私は自ら圭吾に連絡することになる。
そして、再び柊と同じ時を刻んで行くことになるんだ。