あの日あの時...あの場所で
「少しお手伝いしただけなのに、余計な気を使わせちゃったなぁ」
少し下がる眉。
「良いんじゃねぇの?向こうの娘も楽しそうだったし。食べれる物が出来上がったんだしな?」
クスッと笑う豪。
「いや、元々食べれる物を作る企画だから、これ」
「瑠樹が手伝ってなかったら、あの人達きっと食えてねぇよ」
「.....」
豪の言うことが否めない。
手伝いに行った時の有り様を思い出すと...ね?
「良い事をしたご褒美だな」
満足そうに言ってるけど、豪はなにもしてない気がするけど。
ま、いっか。
貰ったフレッシュジュース美味しいし。
手に持ったグラスを口に運んだ。