愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
第三章 ―氷雨―
同じ想い人
夏休みが終わろうとしている中、私達は宿題が終わらない事にどうしようとなかった。
「ねぇ、明日泊まっていかない?」
頭の良い奈美は私と隣にいるさゆりに泊まっていかないかと話を盛った。
「え、いいの?」
「いーよ、いーよ!」
「でも勉強しなきゃ…」
「えー、ゲームしよーよ!」
私の考えとは反対にさゆりがゲームの話を出した。
ここにいる吉田奈美と、山崎さゆりは隣のクラスの友達で、よく話をする仲となった。
「じゃあ、ゲームして勉強しよ!」
奈美の結論は、どちらもすることになった。