愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
忘れかけた記憶
「なにも知らないくせに…。だから今頑張って忘れようとしているんじゃない!!!!」
我慢してきた事が今、爆発した。
忘れるため、前に進むため。
私は間違ってなどない。
「好きに思うのは自由だよ。
けどな、束縛や嫉妬はつきもんなんだよ!
それに負ける様なら本当に好きって言えるのか?相手の事を想って?
自分の為にはしてないじゃないか。」
自分の為?そんなの必要ないよ。
私はもう、いらない。
ただ失恋しただけじゃん。
―――もう、いいんだよ。
もう、4ヶ月も過ぎたんだから。
いつまでも引きずっていられないの。