愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】


中2の秋に圭太と私は隣の席になった。

何度も何度も席の番号を確認した。


でも、どんなにみても隣は圭太だった。

求めていなかった。

幸せなんて、辛いだけだから。


隣では余り話さないように努力した。


彼女との約束だから。


それでも破ってしまい、圭太と笑いあって話してしまった。


だから嫌だった。



辛い事から逃げたかった。

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