愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】


『俺はあの席が嫌だっただけだから。』


その言葉に私は、遠慮なんてしなくていいんだって思えた。


辛い事があるならば、幸せな事をつくればいいんだって思った。


圭太と話していいんだ。

遠慮なんてしなくていいんだ。


私はそれからずっと圭太の側にいた。


ずっと、一番先に駆け寄っていた。

< 136 / 326 >

この作品をシェア

pagetop