愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】

中学校生活が始まってから今は秋。

放課後の事だった。

「よっ!幽霊!」

すれ違い様に放たれた言葉。

やっと消えていったと思ったのに。

最悪だ。


「A組でさー、幽霊って呼ばれてんだろ?な、花田!!」

私の事知らないでほしい。
広まらないでほしい。

「前髪なげーな。前見えてんのか?」

関わりたくない。

「なぁ、花田…」

今度は何?

その人の口が開いた。
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