愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】


「でもさ、好きなら好きでそれなりにやることあるよ。」

「え?」


無理だよ…そんなの…。
出来るわけないじゃん。

何度もあの後話しかけてみた。
圭太に触れた瞬間、手をはらわれたの。もう、あんなのは嫌だよ…。

私となんかじゃなくて、あの子と居る方がいいのよ…。

あの子と…2人で1つの傘に入っていたじゃない…。

「話したいよ…」

「なぁ、もういいんじゃないか?圭太の為にとかじゃなくて自分の為に出来る事、あるんじゃないか?」
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