愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
本当は…本当は…。
「もう一度圭太に恋をしたい。」
夢中にさせてくれた恋。
もう恋なんてしたくない。
そんな嘘、何度目だろう。
もしも、会いたいって言ったら、来てくれるの?
「千尋、まだ間に合うよ。うちちょっと悔しいけど今まで乗り越えてきた千尋なら出来るよ。うちが背中を押すよ。」
「さゆり…。嘘ついてごめんなさい…。」
「余計な維持をはってると後悔するよ。いつだって逆転出来るから!」
ありがとう、田中君、さゆり、奈美。