愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
「なにも1対1になろうとしなくていいんだからね?」
「うん、ありがとう奈美。」
「うちがついてるから!」
「うん、ありがとうさゆり。」
何度も何度も伝えるよ。
そう言えば圭太と喧嘩したときに、圭太怒って口も聞いてくれなかったよね。
席が隣だったからすっごく気まずくて隣の人とペアを組む授業とか本当怖くてやっていたよね。
それでも私は何度も話しかけてた。
なんだろう?なんかもうどうでもよくなったみたいに仲直りして。
本当笑っちゃうよね。
なによりも話したい気持ちでいっぱいだった。