愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】



「圭太、話があるんだけど。」

奈美の言葉に振り返る圭太。

そしてふと私に目を向けた。


「俺はお前に要はないから。」


このままじゃ、行ってしまう。


「待って圭太、話を聞いて!」


さゆりが駆け込んだ。

そして背中を押される。


「お願い、圭太。」


私も気まずい。


だけど伝えなきゃ終わらない。
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