愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】




『隣がね、圭太だったの……!』

突然激しく心がズキズキした。

『でも…前があの子で…』

話はそれだけだった。
なんだ、そんなことか。


私はクラスが違うからね。
そんな事じゃない。

まるで、過去の私に見えたのだ。

さゆりと私はどこか似た者同士。

私がそれに気づいた。

また複雑な気持ちに縛られる。

私、二人のこと見るのが辛い。
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