愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】

10月下旬、文化発表会が終わってテストが迫ってきた。

「花田、」

「なに?夕日君。」

夕日君が私の前に手を差し出した。

私は自然と手のひらを出した。

そして私の手のひらに乗ったのは…。


「……え?」


「うん、」


3㎝程の、小さい銀色のカギだった。

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