愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
夕日君のあの温もり…。
もう、失いたくない…。
¨席替え、したくないな¨
あの時は偶然だった。
ただの偶然だった…。
おまじないで叶えたら、本当の幸せが掴めない気がする。
運命を信じたい…。
夕日君の、ピアノが私を励ましてくれたの。
それからずっと、意識してしまう…。
話して、笑って過ごす毎日が本当にあっという間で。
このままの関係でいられたらいいのに…、視線が夕日君を追ってしまう。
自分に嘘はつけないんだ…。