愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】


「なんで私、生まれてきたのかな…」


何の感情も浮かばない。
ただ息を吸うだけの毎日に疲れて。


幸せを見つけても不幸を招いてしまう。

それは、全部私のせい。

「花田!!おーんまえ!笑う門には福来たる!だから笑え!」


「笑うのも、疲れたんです。」


影山先生は言葉を見失った。


「…なぁ、俺はただの教師だ。だからお前の事を見きれなくてすまん。」


「先生…!そんなつもりで言ったわけでは…!」

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