愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
『席替えしたとき夕日君が隣で本当は嬉しかったんだ。』
もうやめて!!!!
『自分に嘘はつけないんだよ、千尋』
私は寂しかった。
だから身勝手に夕日君と圭太を重ねて見ていたんだ。
辛い思いをしても、私は…それでも私は圭太が忘れられない。
『結局また同じ繰り返し。辛い思いをして逃げて。恐れているのはそうでしょう?』
違う!違う!私は…。
『過去に縛られてる。同じ結末になりたくないんだね。』