愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
「千尋、顔丸くなってない?」
「太った?」
奈美とさゆりが顔を覗いてきた。
「いや、そんな…」
「あー。あれだ、ストレスか。」
「多分そうじゃない?だって千尋ストレスで胃炎になったじゃない。」
運動会があった時期だった。
あの頃私はストレスが原因で胃炎になってしまった。
そんな時支えてくれたのはさゆりだった。
そう、ストレスの原因は圭太だったからだ。
「ストレスで顔が浮腫むらしいよ。」
「奈美の言う通り!最近しょんぼりしてるもん。」
私、皆に迷惑かけてた。
唯一迷惑かけてたのは夕日君だ。