愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
中1の頃、ゆゆちゃんと同じ部活だった。
同級生で私とゆゆちゃんだけだったのですぐに仲良くなったけど、私はゆゆちゃんを裏切ってしまった。
大会が迫るバド部は部員が少なく出られなかった。
バドをしていた私はバド部の先輩にお願いされ、1週間ほど練習を付き合うことになった。
もちろんそのことはゆゆちゃんに話した。
だけど、大会が終わった2日後、ゆゆちゃんが泣きながら私の元へ来た。
『どうして…いってくれなかったの!?ずっと待ってたのに…』
『違うよゆゆちゃん…!休んでただけで…!』
『もういいよ!!』
辺りはしんとなった。
同時に周りの人達の目が冷たい。
それから私はバド部に転部したと噂が流れ、ゆゆちゃんを裏切った最低なやつだと私はまた1人になった。