愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】

6時間目の体育――――――




「では2人1組になってください。」


最後の最後、結局私が余ってしまった。

皆始めに一緒になる子を決めていたのかな。

つまんない。



「まじかよ、千尋じゃん。」

声の向こうに立っていたその人は圭太だった。


「ひとりぼっち?」


また黙りこんでしまった。

「ほら、行くぞ」


ぐいーっと腕を引かれた。

……え?


< 22 / 326 >

この作品をシェア

pagetop