愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
優しさの秘密
「消えたい…死にたい……」
私…夕日君に嫌われたのかな…。
あんなこと言わなかったらよかった…。
どうして…関係ないじゃん。
そんな事聞いてどうする。
また傷つくだけ。
「千尋…!!何があったんだ!どうした…」
「…にたい……死にたい……」
「んなこと言うなよ!!!!いったい何があったんだよ!!!!」
「……あ…あぁ…う…」
私は…差し伸べてはいけない。
夕日君の世界に背伸びをしてしまった。
何もかもが見えない私は壊れていった。