愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
あの後田中君が夕日君に話してくれた。
私は思った。
夕日君の親友が田中君でよかったって。
でもまだ終わっていない。
これからが運命との戦いだ。
私はもう負けたくない。
たとえ運命がそうだとしても、運命は自分で作るものだと教えてくれた。
恐れてばかりじゃ、目の前のものも失ってしまう。
だから私は負けない。
「夕日君、こないだはごめんなさい…。私ね…ずっと不安だったの。」
ちゃんと言わなきゃ…ちゃんと…。