愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
「圭太は、千尋ちゃんの気持ちを確かめたかったんじゃないかな。」
なにいってるの?だって…
「千尋ちゃん、信じられないとか思うより、信じるって思わなかったの?まぁ、たしかに圭太だから、心象なんて分かんないしさ。でも実際そうでしょう?圭太の優しさ知ってるんでしょ?」
ひかるちゃんのいう通りだ。
私、自分に自信がなくて、そんなことしか頭がいっぱいだった。
「うち、中1の時告白されたときにOKしたんだけど…そのうちほったらかしにされて…。嫌になって別れを告げた2日後にその人に新しい彼女出来てて。笑っちゃったよ。」
中1…田中君の前の人…?