愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
ひかるちゃんはそれがトラウマでもあったんじゃないかな…。
「有馬君には悪いって思った。でもうちは…っ、もう付き合うってことが嫌なの…。好きだったから……。」
ひかるちゃん…そんな過去があったんだ…。
「でも私…ずっと避けられてて…」
そう、どうしてずっと避けてたの?
「それは想ってくれたってことだよ。
気まずいって気持ちと相手が悲しむって分かってた結末だったからだよ。
人それぞれだよね、どうでもよくなったりならなかったり。
うちが振った後なんともない顔で笑ってたよ。
圭太は分かんない人だから尚更だよね。」
「ひかるちゃん…ありがとう…。」