愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】

悔しかった。

でもなにも言い返せない。

なにいっても負けてしまうから。

「チッ。おい晶こいつなんとかしろ。こいつ邪魔。」


圭太が背中を向けて腰を下ろした。

「…圭太…?」

「はやくしろ。」

「え…?」

「自分で乗れるだろ!!俺がおんぶしてやんだよ!!見ればわかっだろ。」


こんなことしてくれる人…始めてだ…。
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