愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】

圭太と夕日君。

頭に浮かんでは夢に出てくる。

やっと見つけた新しい恋。

また圭太を好きになってしまったらと、余計な不安を考える。

私は未だに夕日君への気持ちが複雑になっている。

夕日君とは本当に最近の話。

恭太郎の時には圭太がいた。だけど夕日君との時には圭太はいなかった。

私は圭太が居ない寂しさを全部夕日君と過ごしていた。

圭太にはさゆりが居るから、そんな理由で過ごしていた。

未練たらたらよりはいい。

だけど、夕日君が居なかったらどう感じるの?

2つの道は選べない。

私は捨ててきたのに。
< 243 / 326 >

この作品をシェア

pagetop