愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】


私はいつも1人だった。

だからいつも1人で迷っていた。


分からなくなってその場で立ち止まっていた。


そんな私を変えてくれた、圭太。


毎日楽しくて当たり前の様に過ごしてきた。


でも、私には分かるよ。


もう、戻れないこと。


「こっからまっすぐ行けば帰れるよ」

「ありがとう」


私は圭太の背中を見送って曲がり角を曲がった。
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