愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】

「休んでるね…」

そう言うと圭太は私の赤くなった足に目をやった。

「帰る?」

そう、さらりと一言。
……呆れてしまったの?

「…いいよ、圭太だけで見てれば?」

完全に八つ当たりしてるよね?私。

「は?なんだそれ」

「足を引っ張ってばっかでしょ!!!!!!!!」

ごめんね、圭太。素直じゃないの。

圭太は黙って行ってしまった。
―――当たり前だよね?
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