愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】


《―――おばさんへ―――


私の母と父は幼い頃に他界しましたね。


当時の私は母が亡くなったなんて実感しませんでした。


おばさんにはおばさんの家族が居るのに私を家族として迎えてくれようとしてくれました。

私はとても嬉しかった。

でも母も父もいつか帰ってくると思っていたのです。


でも本当は一緒に過ごしたい。

でも、私の祖父が心配します。

だから、私はここに残ります。


忙しいのに、私の事を見てくれてありがとう。


今も変わらず迷惑を掛けてしまうかもしれませんが今後もよろしくおねがいします。


――花田千尋――》
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