愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
「…え?知らないの?第2ボタンだよ!!女子は好きな人からボタンをもらうこうれいの行事なのさ。」
「な…なるほど…。奈美も?」
「私は、いいかな。」
だから先生は田中君を…。
次長聴衆か。
じゃあちょっと聞いてみようかな。
「恭太郎、華奈に第2ボタンあげないの?」
ビクッとした恭太郎。
恭太郎は華奈が好きだってことを教えてくれた。
だから精一杯のエール。
「俺なんかが無理だよ…。」
「無理じゃないよ!だって恭太郎は華奈のことしか見えないんだよ。これが最後なんだよ。だから、私も居るから!」