愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
すごいよ?キセキだよ?
確率が30分の1だよね?
私は新しい席の方へ移動した。
…でも、後ろは彼女だった。
すっごく気まずい。
クラスの男女らが「惜しかったなー!」とかからかったりしていた。
嬉しいのか悲しいのか分からない。
クラスの人を憎めない。だって、私が好きな事は誰も知らないから。
大丈夫、泣かないよ。
当たり前じゃん¨恋人同士¨なんだから。
それなのに、分かっているのに…
隣で話していると辛いことも忘れてしまって。
凄く、安心する。
心も暖かくなりそうで…。