ヒミツの王子さま!
ドクン
ドクン
心臓の鼓動が聞こえそうなほど、静まり返る館内。
言わないで後悔するなら。
言って後悔する方がいい。
って……そう誰か教えてくれたよな?
壱也だったか?
るみ?
葉月だったっけ?
やべー……。
俺、またやっちゃったんじゃない?
シンと耳鳴りがしそうなほど静かな体育館の中。
それが、俺の『告白』にたいしての答え。
許してもらおうなんて、これっぽっちも考えてなかったわけじゃない。
だけど……。
このアウェー感はなんだ?
引こう。
潔く引くしかない。
その時だった。
「……ざけんな……」