ヒミツの王子さま!



「ふざけんじゃねーよ!」




前田……。


見ると、前田が俺を睨んでいた。



うわー……
怒ってんなぁ……。


そりゃそうか。
















「……退学なんて許さねーからッ!」






――――……え?








「そうだよ!
なんでお前が退学になんだよ!やめんなッ」


「やめないでー!お願い」





気が付くと、みんな理事長や校長に向かって叫んでいる。





「もう咲坂はクラスの一員なんです!」


「咲坂を退学になんてすんなー!」





俺のクラスだけで言っていたその言葉は。
あっという間に全体に広がって。




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