ヒミツの王子さま!
『退学反対!』
その言葉が一つの固まりになったみたいに。
俺の胸に響いた。
「……お前ら……」
ほんと、信じらんねェ。
だって、俺……だましてたんだぜ?
男だったんだぜ?
ほんと……
「……バッカじゃねぇーの」
……意味わかんね。
マジ笑える。
「……、……」
喉の奥が痛い。
鼻がツンとする。
目頭が熱くて、俺は思わず額を手で覆った。
「ぶははは! 泣いてんのかよー!」
「うっせーな! 泣いてねぇよ!!」
ガバッと顔を上げて、そう叫んだ俺に今度はドッと笑いが起こる。