ヒミツの王子さま!
体がその事を拒否してる。
ボーッとして、頭の中の思考回路はフリーズ状態だ。
俺・・・・重症じゃん。
気分が悪くなって、近くにあった自販機で『なっちゃん』を買って一気に飲み干した。
「はぁ・・・日向が出ろよ」
俺は空になった缶をゴミ箱に投げ入れながら言った。
「え、あたし?」
「日向、かわいいし。俺って論外だろ?」
立ち止まった日向を通り越しながら言った。
「・・・・・」
「・・・?」
何も言わない日向に視線を戻す。
夕日のせいなんだろうか?
日向の顔が真っ赤に染まっているように見えた。
あ、れ?
俺なんか、まずった?
や・・・・ただ本当に夕日に染まってるだけかもしれないし。
日向を見つめたまま声をかける事もできない。
なんだ・・・・?
これ。
心臓がおかしい。
俺が戸惑っていると
日向が先に口を開いた。