ヒミツの王子さま!
「いやね?
噂になってるの知らない?
2年の咲坂ナオさんが今年のダークホースだって。
他学年の候補生はかなり焦ってるって。
俺も、キミに会うまではそんな事ないだろって思ってたけど・・・
うん。でも、キミなら間違いなく優勝できるね」
ケイゴはなんのためらいもなくそんな寒いセリフをあっさり吐いた。
「そ、そりゃどーも・・・・」
うわ・・・なんか苦手。
全身に鳥肌が立ちそうなのをなんとか我慢して俺は引きつった笑顔を見せた。
さっさとここから逃げたくて「それじゃ」とケイゴの前を通りすぎようとした。
でも、それは簡単に制止された。
ケイゴの手によって・・・・。
「あ・・・待って」
だーー!!だから、近い近い!!
俺を呼び止めたケイゴの距離が近い。
もーなんなんだ!
俺は、男には興味ないぞー!