ヒミツの王子さま!
魅惑の転校生
「あとの事は成瀬先生にお任せしたら大丈夫よね?校長先生」
ええぇ!?
ここ…校長!!?
この嫌味“眼鏡”がぁ!?
俺は理事長と、その“眼鏡”を交互に見つめて、開いた口が塞がらない。
理事長は有無を言わさぬ微笑みで眼鏡校長を黙らせてた。
そしてしばらくの沈黙の後、校長はふぅと溜め息をついてこう言った。
「……わかりました。でもバレたら間違いなく退学ですよ。いいですね、成瀬先生」
そう言って校長は一部始終を黙って見ていた成瀬先生に言った。
「はい。…おーい宮沢、槙野、入ってこーい」
成瀬先生は、廊下の方に向かって声をかけた。
え?
まだ誰かいたの?
俺も先生達の視線を追って、廊下の扉を見た。
ガラガラ
「失礼します。」
「失礼しまぁす」
ゆっくりとその扉が開き、生徒が中に入って来た。
俺と、その生徒の視線がぶつかりあう。
げげっ!!!
「あーっ!!」