社宅アフェクション

お昼休みをむかえた時には、心身共に疲れていた。久しぶりに勉強に集中しまくったから。周りが気にならないくらいに勉強したから。


「あや子、大丈夫か？疲れきってんな。お弁当、食べれるか？」
「食べるぅ……」


机に伏せて動かない私に、京子が心配そうに声をかけてきた。京子って、口は悪くても優しいんだよな。


「かの子も一緒にお昼にしようぜ」
「私は佳乃。いい加減、その“子”をつけるクセ、やめてくれない？」
「なんだよ、女は“子”だろ」
「そういう京子が一番女らしくないじゃない」


言い合いながらも、佳乃は机を合わせ、お弁当を広げ始める。なんだかんだ言って、この2人も仲がいい。


「そういや、クラスの出し物、なんか考えたか？私は普通にお化け屋敷でいいと思うけど」
「どこがいいのよ!!怖いものはいらないわ！却下よ、却下」
「佳乃の一存で決まるわけじゃないし。いいじゃん、京子の案。準備もラクそう」
「バカじゃないの!?」


そんなことを言っていると、学校祭運営委員の“始めます”一言で、クラス会議が始まった。