社宅アフェクション
クラス会議が終わったのとほぼ同時に、お昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。


午後の授業は、午前中のように集中できなかった。お化け屋敷に怖がる勝彦、大陸に見せたいなぁ…そんで、おもっくそバカにしたいなぁ…なんて考えてたから。


「午前中みたいな必死さが、背中から伝わってこなかったなぁ」


放課後になり、放課後補習の教室に向かおうとしていた私は、直人にそう言われた。


「何言ってんの、直人。私、十分必死さ出てたと思うけど?ほら!」
「ん?」


私は、文字と図が書きこまれた1枚のルーズリーフを差し出した。


「何?これ……」
「勝彦をおとしいれる作戦だよ?ホラー作戦!あいつに、いかに無様な醜態をさらさせるかは、日常指令(デイリーミッション)なのだ!!」
「へ、へぇ…無駄な努力だね。必死の方向性間違ってるよね、完全に……」


あきれ笑いをする直人は気にならない!大陸を勝彦から遠ざけるためには、私は何でもする!
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