社宅アフェクション

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家のチャイムの音で目が覚めた。


「うはっ!!……今何時!?あれ、目覚まし時計…なんでっ!?」


目覚まし時計はなぜか部屋の端に吹っ飛んでいて、完全に壊れていた。


「うあ～っ!!」


チャイムが再びなった。あの2人なら別にいいや…と、慌てた私は、パジャマ姿のまま部屋を飛び出し、玄関を開けた。


「蒼空、大陸、ごめんっ!!寝坊したみたいで、先に学校に行ってて!!」
「……何言ってるんだ？」
「え…か、勝彦!?」


玄関に立っているのは制服を着た勝彦。対する私はパジャマを着たまま。


「いやぁぁぁっ!!!!」
「うるせぇ！悲鳴あげんな！勘違いされんだろうが！お前のパジャマ姿なんてバカみてぇとしか思わねぇよ!!」
「何よ！ちょっとは興奮しなさいよ!!」


って言い合いしてる場合じゃない！


「今何時!?」
「7時前だけど？」
「……はぁ、なんだ。寝坊したかと思って焦った…ん？なんでこんな時間にうち来てんの、非常識!!」
「用がなきゃ来ねぇよ！おじさんとおばさん、いつも6時半頃に家出んだろ？だからもう起きてると思ったんだよ」


確かに、両親は仕事の都合で早く家を出る。私はその頃に、目覚ましで起きる。


「ちょっとトラブってたの！で？メールもあるのに、わざわざ来てまでの用って何？」
「勝負の申し込みにきたんだよ。直接な」


勝彦が不敵な笑みを浮かべた。